| 評価機関名 | 株式会社 学習研究社 | | 評価実施年月 | 平成18年3月 | 公表年月 | 平成18年4月 | | 対象サービス | 保育所 | 対象事業所 | 川崎市有馬保育園 |
| 総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項) | 特に幼児クラスを中心に実施していることですが、はだし保育や園独自のリズム遊びを通して、子どもたち一人ひとりの体力づくりをすすめています。そういった実践の結果を、医療関係者や看護師、保育士の連携のもとに、足型をとり、体力増進の確認や検証をしていることは特筆できます。そしてこれらの活動は、保護者にも周知され、感謝されています。また、食事の際は、姿勢をよくして食べることを口頭で注意するだけではなく、椅子の高さを子ども一人ひとりにあわせるべく、別のしきり板を用意し調節して、各自の椅子を点検していることは高く評価できます。 一方、不審者対策については一考を要します。昨今の社会情勢を考えますと、防犯関係は施設の重要課題になっています。当然、門の鍵の施錠や不審者に対する対処マニュアル等があり、職員にも周知されていますが、一般の人が保育園の様子を調べれば、容易に入れる個所がわかるようでは、防犯対策は万全とはいえません。大至急改善がなされることを望みます。 | | 評価領域ごとの特記事項 | | 1 | 人権への配慮 | 子ども達がそれぞれ、様々な事情を抱え、保育園に通って来ていることは、職員にとって最低限受け入れるべきことと認識されております。 子どもに対する養育・教育に対する細かい配慮や工夫が随所に見受けられ子どもの人権を守る姿勢は評価されます。 子ども同士もお互いを尊重し合い、大変良好な関係が保たれております。また保育士もそれに合わせる形で、適切な配慮と声かけを行い、より一層の関係強化に努めています。 文化の違いがある外国籍の保護者も、積極的に園行事に参加し、溶け込もうとする意識を持っており、良好な関係が築かれていますが、新たな対応が必要となる場合に備えて、なるべく文化の違いがある保護者の負担が軽減されるよう、園側のアプローチ対応強化や、声かけ・相談のしやすい雰囲気作りとシステムの構築が望まれます。 人権への配慮については、公務員である正規職員はもとより臨時職員や実習生、ボランティアにも守秘義務の遵守を周知徹底しています。そして、「子供虐待の予防・早期発見・支援のためのチェックリスト」を作り、全職員に配布し、周知を図っています。 改善点としては、個人のプライバシーに関わる記録や書類の管理について、今後は管理者を決めて鍵をかけて保管する等、個人情報の取扱いについてマニュアル化する等の対応が必要です。 また、児童虐待への連絡経路・体制づくりをはっきり書面化させておく必要があります。 | | 2 | 利用者の意思・可能性を尊重した自立生活支援 | 登園時は1日のスタートであり、緊張を解きつつ気持ちよくスタートがきれるよう、職員全員でその大切さが認識されています。 幼児クラスを対象とした週1回の集団遊びと月1回行われている園独自のリズム遊びが行われている等、子どもの総合的な発育を促すために、様々な工夫と研究、努力が続けられています。 行事日程は年度初めに連絡、行事後はアンケートをとり翌年に反映し保護者の要望を全面的に取り入れる努力をしています。(保護者との連携の上に成り立つ保育実践) 年2回の懇談会や個人面談の際に保護者の意見を聞いています。また、父母協議会が主催する「おしゃべり会」が年に数回開催され、担当職員が参加して意見を聞いています。 なお、特別保育については、一時保育など多様な地域の子育てニーズに応えていくことを期待します。 苦情対応については第三者委員の連絡先や相談方法を明示するとともに、直接意見を言うのが苦手な保護者の存在も考慮して、意見箱のように匿名の意見や苦情を把握できるしくみの検討が望まれます。 | | 3 | サービスマネジメントシステムの確立 | 保育に従事する立場に加え、公務員として守るべき法・規範・倫理等を周知し、園としての社会的責任を認識しています。 職員の業務分担と勤務・運営方針が明文化され、職種ごとの役割、仕事内容、協力体制等が細かく決められています。 年度途中で担任が変わる際には臨時のクラス懇談会を催す等、利用者が安心できる対応に努めています。 また、はだし保育や園独自のリズム運動を通して一人ひとりの体力づくりを足型で確認・検証し、医療関係者や看護師、保育士の連携のもと保育実践に生かしているのは高く評価できます。 安全対策としては、「有馬保育園防災のてびき」と「健康管理マニュアル」を全職員に配布し、事件・事故・災害に備えています。また、乳児の睡眠や安全点検、事故発生時の受診報告等に関するチェックリストを活用しています。 不審者対策としては、玄関をオートロックにしてドアホーンで来園者を確認する他、職員は全員笛を携帯し、園内に防犯ベルや防具を設置しています。しかしながら、入り口の脇の通路の安全対策が不充分です。さらなる不審者対策が求められます。 緊急時の保護者への連絡方法としては、複数の連絡先リストが完備し、電話等が不通になった場合には、避難先が書かれたプレートを園の入り口に掲示して園児の居場所を知らせる工夫をしています。 衛生管理としては、手洗いやトイレの他、室内の備品、リネン類、砂場、汚染物の消毒方法が健康管理マニュアルに規定されています。 | | 4 | 地域との交流・連携 | 保育体験、実習生、ボランティアは園長が受入の担当者となり、受入者の氏名、学校名、受入期間を全職員に知らせ、園だよりや各クラスに掲示し、保護者や子どもたちにも説明しています。 地域の関係機関との連携、交流は積極的に行われています。園長が中心となり、自治会、小学校、福祉施設(れいんぼう)、主任児童委員等と連絡を取り合い、必要な情報は会議等を通じて職員間で共有されています。 園で大きな音を出したり、消毒作業を行う際には事前に1軒ごとに近隣住民宅を訪問して、お詫びとともに協力をお願いする等の配慮に努めています。 なお、ボランティアに太鼓指導を有償で依頼しているものの、現時点では他の習い事や園の業務に関するボランティアがいないので、今後は募集や受入体制に力を入れ、さらに充実していくことが望まれます。 | | 5 | 運営上の透明性の確保と継続性 | 保育理念や基本方針が明文化され、園内に掲示したり、園のしおり等の冊子に明示しています。説明会に参加した保護者には、理念や方針について一言添えてから冊子を渡し、周知を心がけています。 情報提供は、保護者向けには園だより、健康だより、給食だよりを毎月発行する他、園内の掲示物や連絡ノート、クラスノートを利用して、園と保護者が毎日お互いに情報を共有できる工夫をしています。 地域向けには、「有馬保育園のしおり」や「保育のしおり」等、数種類のパンフレット類を準備しています。また、行事がある際には自治会の協力を得て、掲示板へのポスターや「有馬っ子ニュース」を約600部配布して近隣世帯に広報しています。 保護者と職員が共に協力し子どもを育てる「共育て」という方針をたて、子どもも保護者も職員も楽しみながら「有馬っ子祭り」など地域に発信する行事を作り上げ共に育つことを実践しているのは評価できます。 一般に向けては川崎市のホームページと父母協議会が運営する「有馬っ子まつり」のホームページで、園の情報を提供しています。 運営の改善に向けたしくみとして、行事の後にアンケートを実施したり、連絡ノートやクラスノートを活用して、利用者の満足度や要望の把握に努めています。 また、今回の第三者評価をきっかけにして、マニュアル類の整備や業務の役割分担について計画的な取り組みを行いました。 | | 6 | 職員の資質向上の促進 | 職員採用は川崎市の人事方針に則しています。園内の人材育成は乳児クラスに若手とベテランを配置し、業務を通じて育成する等の対応をしている他、研修や会議も活用しています。 職員の意識の把握については、年度末に職員にアンケートを実施して園長が面接する他、17年度からは職員が自己目標を設定して園長と年に3回面接し、反省や意見交換をしています。 月例の会議の中でも職員が積極的に提案を行い、休憩時間や午睡の時間に園長やベテラン保育士が職員から話を聞いています。 毎月、全体会議と乳児・幼児別の担当会議があり、職員は自由に意見を述べています。 保育技術、乳幼児の心理、障害児保育等について園内外で研修を行っています。園内研修は専門家を呼んで講習会を開いたり、業務を通じてベテランが若手職員に指導しています。外部研修は1職員につき年平均2回行い結果を報告書にまとめ会議で発表しています。業務時間外にも職員が様々な研修に参加しています。 |
評価詳細(PDF 516KB)
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