幸 区 北加瀬保育園(公立) PDF 印刷 Eメール

総 括

評価機関名 社団法人 神奈川県経営診断協会
評価実施年月 20年11月~21年3月
公表年月 21年 5月
対象サービス 保育所
対象事業所 川崎市 北加瀬保育園
事業所 〒212-0057 川崎市幸区北加瀬3-19-1

総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項)

Ⅰ 優れている点

  

1.狭い園内を有効に工夫されています

 

  玄関ホールにホットカーペットを敷き模様替えによって1室を造出、遊具収納棚の上方空間を活用したり、とくに4・5歳児の部屋を多目的に使用するため低めの可動式ロッカーで仕切り、通常は子ども達が落ち着いて過ごせる生活空間を設けています。大学の心理学の先生から誉められ、専門家の立場からの評価であり、園として自信を高めることが出来ました。

 

 

2.地域の子育て支援と地域との交流を大切にしています

 

 

  保育のプロとして、園児以外にも地域の子育て支援を責務と考え、毎日の園庭開放、絵本の読み聞かせ、誕生会など園行事への参加、母親クラブへの出前など地域とのいろいろな交流を積極的に進めています。一方、地域からの支援・協力を頂き、登降園時の一時駐車として近隣のドラッグストアの駐車場を無料で借りたり、地域との連携を深めています。

  

Ⅱ 独自に取り組んでいる点

 

  1.地域ニーズに応え1歳児を2倍受け入れています

  3歳児以上は幼稚園に通う土地柄で園では定数割れを起こしていました。本年度からはクラス編成を大幅に変更して、1歳児を単独クラスの10名に倍増して地域ニーズに応えています。

 

 

 

2.少人数園の特徴を生かしたキメ細かい保育を行っています

 

 

  60名定員だからこそ、クラス活動だけでなく、異年齢児との交流を意識して体験できる環境づくりに努め、伝承遊びなど独自の遊びを計画的に仕掛けています。また保護者全員からの小さな声にも耳を傾け、改善対応を速やかに図っています。少数だからできることです。

  

Ⅲ 今後改善が望まれる事項

  

1.国際化への対応準備を学習願います

 

  国際化の進展に伴い、いろんな国の人達を受入できるよう、その国の歴史的背景や社会的背景についての学習活動を始められるよう望みます。

 

 

 2.パート職員など園全体の資質向上が望まれます

  正規職員以外にも有資格者の研修活動を進めておられますが、園全体の資質向上のためにも資格のないパート職員に対する育成についての配慮を期待します。

 

 

評価領域ごとの特記事項

1.人権の尊重

 「川崎市子ども権利に関する条例」を職員と保護者に配布しています。

 

職員が子どもに対して、威圧的な言葉や態度で接することがないよう配慮し、人権の話し合いを積み重ねています。一人ひとりの発達や家庭環境を十分理解し尊重し合う子どもの心を育てています。

 

研修会の資料等から第三者が個人を特定できないよう表示し、園内での会議資料は終了後シュレッダーにかけて個人情報は厳重に管理しています。

  
2.意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

 子どもと同じ目線に立って人権を尊重することを基本に、子ども自身の気持ち・要求などを伝え合えるよう、先取りせずゆっくりと待ってから対応しています。家庭での生活リズム・生活様式を懇談会で実態を出し合いながら、子どもにとって良い方法を一緒に考え投げかけています。

 

 年齢に合った表現活動の取り組みを、担任がクラスのカラーを生かしながら進めています。

 

「遊びたいときに遊びたいことができる」を基本に、子どもの要求に応じる姿勢を以て対応しています。伝承遊びでは自分達の作品を使って遊ばせることが、作品づくりへの励みにもなっています。

 

 少人数園であり、園では保護者全員の希望・意見をキャッチしやすく、一人の小さな声にも耳を傾けています。

  
3.サービスマネジメントシステムの確立

 玄関ロビーに苦情解決体制を掲示して、第三者による苦情解決の仕組みを案内していますが、普段なじみのない委員の名前だけでなく、顔写真を載せることで親近感を呼んでいます。

 

一人ひとりの子どもの発達状況や生活状況を配慮した指導計画を作成し、目標の達成に向けた反省を記録して、ケース会議や職員会議で検討して見直しを図っています。結果については、クラス担当の非常勤職員や臨職にも伝わるよう努めています

  

 防犯協会の指導で、フェンスや裏門周辺に草木を植え侵入しにくくしたり、門扉や玄関に開閉音が出るように工夫し、職員は全員首に笛を着用して防犯体制を整えています。

  
4.地域との交流・連携

 地域の保育園として、理解協力して貰う努力を払い、母親クラブ会長、近所の元民生委員、隣接する食堂などとは、緊急時の連絡先として電話番号をリスト化している関係にあります。

 

 登降園の際、送り迎えの路上駐車対策として、近隣のドラッグストアの駐車場を無料で借りることができ、一時駐車のステッカーを発行して、連携を図っています。

  
 5.運営上の透明性の確保と継続性

 本年度の保護者説明会資料には、①運営方針、②保育目標が図入りで説明され、職員には「本年度の運営方針」という具体的指針を渡し、自信を持って行動できるように配慮されています。

 

 行事の後、保護者からのアンケート結果や職員と園長面接時の目標設定の中で、運営改善等の課題を見つけ、関係者による検討会議を毎週1回昼休みに開催し、職員会議でまとめる仕組みとなっています。

 

職員を3プロジェクトの何れかに所属させ、課題を提案させ、実施計画を立て、年度末には成果を報告し合い、次年度に継続するようにしています。

  
 6.職員の資質向上の促進

 市の研修は年間計画を立てて参加しており、職員が少ないので1人当たり参加回数は大規模園より多いようです。

 

本年度は休日にも、話し合って研修に参加しており、職員同士が誘い合って研修に参加することは、共通認識を持つことができる点で効果的と思われます。園内での自主研修は1つのテーマ(今年は運動遊び)を学び合い効果を高めています。

 

 園内研修は、広く有資格者を対象に実施されています。

  
評価詳細(PDF 751KB)へリンク