《園の概要》 深見台保育園は、昭和50年に開園した公立の保育園です。建物は鉄筋コンクリート2階建て、園庭が広くのびのびした造りとなっています。駅から10分ほどの住宅街に位置し、近隣にはコミュニティセンターや公園があり、地域の子育て支援の拠点となっています。 《特に優れている点》 ○ 地域との交流により子どもたちの生活の幅を広げています 「子どもの日の集い」、「深見台まつり」、運動会など、園の行事に地域の方々を招待し、交流をしています。「深見台祭り」、運動会には毎年近隣の高齢者の方々が見に来てくださり、アドバイスをいただくこともあります。また、近隣の高校生がボランティアとして参加しています。 地域の親子が参加する「あそぼう会」「おとうさんと一緒にあそぼう会」や、公園で行われる出前保育「おひさまサロン」などで、地域の子どもたちと園児との交流があります。 近隣の高齢者施設に訪問に行ったり、地域の老人会の方々といっしょに公園の清掃を行ったり、小学校に見学に行く機会も持っています。 そのほか、中高生の保育体験、小学校の先生の社会体験学習、近隣の方々のボランティアを受け入れています。 このように、さまざまな人々との交流を通して、子どもたちの生活の幅を広げるとともに、地域の方々の理解を深めています。 ○ 子どもと保護者が食への関心を深める取り組みをしています 園の食育プロジェクトが中心となり、子どもたちや保護者の食への関心を深めるさまざま取り組みをしています。 園庭でジャガイモ・ピーマン・トマトなどを栽培し、皆で収穫し、調理室で調理してもらいます。収穫した野菜は、日ごろは好き嫌いのある子どもも、好んで食べています。5歳児の保育参加では、保護者と一緒にカレーを作りました。 「お皿はいくつかな」というイラストを掲示して基本になる食事のスタイルを示したり、「元気を作る仲間」として3大栄養素の食材を掲示して説明しています。 月2回、3~5歳児のクラスから2名ずつが参加し、テーブルを囲んで「まぜごはんの日」と称した会食を行い、いつもと違った雰囲気を楽しんでいます。 子どもに人気のあるメニューのレシピを玄関に置き、保護者が自由に持っていけるようにして好評を得ています。保育参加日には給食の試食を行い、味付けや形態・量などを知ってもらい、家庭での食事作りの参考にしてもらっています。 訪問調査当日は、子どもたちが楽しんで食べている姿が見られました。 ○ 職員の資質の向上に努めています 園独自でまとめた「深見台保育園保育士マニュアル」を、非常勤も含めた全職員に配布しています。マニュアルには、園目標、園の基本方針、衛生・保健・事故対応などのマニュアルを載せているほか、倫理要綱や「保育に向かう心得」なども載せ、職員の意識を高めています。 隔月にケース検討会議を開き、各クラスのケースについて話し合い、個々の職員のスキルアップに役立てています。 園内研修として、担当クラスを交換して保育を行い、職員同士が気づいたことを伝え合う取り組みも行っています。職員は園外研修にも参加し、報告会を開いています。 また、「食育」「歌・ふれあいあそび」「集団遊び・体操」「絵本・環境」の4つのプロジェクトチームを設け、それぞれが話し合いを持ち、活動を行い、年度末にまとめを行っています。 これらの取り組みは、職員がコミュニケーションを深めるきっかけになっているとともに、お互いのスキルを高めあう良い機会になっています。 《さらなる取り組みを期待したい点》 ○ 保護者の意見や要望に迅速に対応できるしくみ作りを期待します 苦情解決マニュアルを作成しており、要望・苦情受付担当は副園長、責任者は園長と明記しています。また、園に直接申し出ることができない場合には、第三者委員や市の育成課や関係機関に相談できることを定めており、そのしくみを掲示しています。そのほか、行事後などにアンケートを行ったり、意見箱を設けるなどして、保護者からの要望・苦情を聞き取る努力もしています。しかしながら、今回の保護者アンケートでは、改修中で長期間使用禁止となっている園庭遊具についての意見・要望が多数ありました。今後は、それらの課題を含めて、保護者の意見や要望に対して迅速に対応できるしくみ作りを期待するとともに、すぐに対応できない場合には、その経緯を逐次保護者に伝えていくことを望みます。 また、第三者委員を行事などに招待して保護者に身近に感じてもらえるようにしたり、意見や苦情に関する掲示をさらにわかりやすくするとよいでしょう。 |