青葉区 青葉台保育園 PDF 印刷 Eメール

総 括

評価機関名 コモンズ21研究所
評価実施年月 平成20年6月 ~ 平成211
公表年月 平成21年 3月
対象サービス 保育所
対象事業所 社会福祉法人 星槎 青葉台保育園

事業所所在地

 〒227-0063 横浜市青葉区榎が丘5-2

総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項)

施設の概要

 

青葉台保育園は社会福祉法人星槎の2つ目の保育園として平成184月に誕生しました。田園都市線青葉台駅から徒歩数分にあり、利便性の高い、整備された街中にあります。定員72(現90)名の中規模園で、建物は関連の学校法人星槎グループの運営する幼稚園が1階にあり、2階が当園となっています。一人ひとりの成長・発達を踏まえて、心身ともに調和の取れた子どもの育成を目指して、幼稚園と保育園が連携して一体的な運営をする「認定子ども園」を前提にした取り組みを行っています。

  

<特  長>

 

1.異年齢交流「お家グループ」活動

 

異年齢交流「縦割り保育の取り組みが行われています。幼児合同のお家グループ活動では3~5歳児が10人1グループに分かれ、1家族のように活動を共にします。[くわがたグループ][きょうりゅうキング]「ぶどう」など自分達で好きな名前を決めています。10月には、5・4歳児と3歳児が手をつなぎ歩き、お芋を掘りに畑へ出かけました。つるを引っ張ったり、「(お芋が)あった!」と大声をあげたり、みんなきょうだいのように大興奮して夢中になって掘っています。お弁当は家族のように一緒に食べました。また、12月にはクリスマス会のクッキー作りのトッピングを買いに、駅近くのスーパーへグループごとにお買い物です。異年齢交流による大切な子ども集団を保ち、健やかな育ちを支援しています。 

  

2.保育園と幼稚園との交流・連携

 

 1階は幼稚園、2階は保育園という構造を生かして、保育園の子ども達は、中階段を使って1階の幼稚園に降りて園庭に出て遊んだり、幼稚園の広間で、クリスマス会やコンサート等を合同で楽しんでいます。また、通常はお弁当持参の幼稚園の子ども達は、保育園の給食を食べに2階に上り、一緒に給食を楽しむなど幅のある交流が図られています。園庭では、ウンテイや鉄棒、電車のお家など保育園児も幼稚園児も自然に交わり遊んでいます。お砂場セットや、縄跳び道具、お団子作りの土まで、どちらも共用で自由に使われ、お片づけも各自きちんと整理しています。 

       

3.一時保育への取り組み

一時保育の利用者は年間100名以上が登録しており、受け入れは最大一日10名としています。実際には、緊急の場合を考えて、8名ぐらいを予約で受け入れており、緊急対応が出来る体制となっています。一時保育専用のお部屋での保育ですが、通常保育の子どもたちと散歩に行ったり、クリスマス会をしたり一緒の活動も多く取り入れています。希望者が多く、現在積極的に受け入れていますが、常に待機児童がいます。更に充実させる方向の検討が行われています。

  

<工夫や改善が望まれる点>

 

1.望まれる育児相談活動

 

園内には[のっこ先生のお部屋]という保護者相談に対応できる日が週1日設定され、経験豊かな保育士による相談を受けられます。更に活動を広め、地域の子育て中の若い母親の拠りどころとなる場所として、育児に関する知識や情報、具体的なノウハウについて、園の専門性を活用し、地域のニーズに応えていくことが期待されます。

 

   

2.人材育成計画の策定を

 

年間の研修計画が整備され、研修に参加し、報告も職員で共有し、職員のスキルアップをされています。更に進めて園の理念に沿った人材像を設定し、職務ごとの望まれる育成目標を設定し、計画的な研修プランによる体系的な人材育成計画の策定が望まれます。

   

評価領域ごとの特記事項

1.人権の尊重

基本方針は、「子どもの生活のリズムを整え、情緒の安定を図る。保護者の協力を得て子どもが安心して生活が出来るよう、また、保護者も支えられる保育園をめざす。職員は、専門性を高め、自己研鑽や研修に努める」とし、利用者本人を尊重したものとなっています。

    

  日常の保育の中で、時間のリズムに配慮しなければならない時には、次の行動に楽しみを持たせる声かけをしながら、せかしたりしないよう心がけています。

   

 担任からも園長からも「顔があったら声かけ」を常とし、保護者の困っていることなど相談に応じたり、カウンセラーを紹介したり虐待の防止に配慮しています。

   
2.意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

長時間保育や延長保育では、3室をオープンに広げてつなげ、大型ブロックによるダイナミックな作品作りや、ままごとコーナーなど子どもが遊びを堪能できる空間や時間を用意し、自由な活動が活発に展開されています。できた作品は創造性に富み、壊さないよう翌日まで保存するケースもあります。

乳児が階段を指差した時には階段を上るように、好きなおもちゃをほしい様子が見えるときには、それを使えるようにしています。また、子どもが手をぺたぺたしたしぐさなどから、小麦粉粘土遊びをみんなでするなど子どもの意向を汲み取った集団活動をしています。 

    

幼児は、異年齢による「おうちグループ」活動で3~6歳児10名が1グループになり、自分達でどの公園に行き何をするかなど活動を決め、自主性を重んじた集団活動をしています。

   

3.サービスマネジメントシステムの確立

02歳児まで個別指導計画を作成しています。幼児では、障害のある子ども、配慮を要する子どもについて、指導計画に配慮事項等を書き込んでいます。配慮を要する子ども、気になる子どもについては、毎月固定した子どもではなく、発達の過程の中で、援助を必要とする場合において、個別配慮事項を書き込みます。これらはカリキュラム会議で共有され、全職員が同じ方針で対応しています。

     

アレルギー疾患のある子どもについてはかかりつけ医の指示書に従い、適切に対処しています。保護者には定期的に子どもの診察を受けるよう促し保護者、保育者、栄養士が一体となりアレルギーの改善に向けて取り組んでいます。代替食や除去食を提供し、できるだけ見た目に同じものに見えるように工夫して作っています。牛乳なしのパンにしたり、ピーナッツの代わりに他のナッツを使用したり、また、お皿を変えて間違いを防いでいます。

     

 苦情や相談処理の対応については、職員に徹底を図っています。更に、過去の苦情・トラブルや要望のデータを蓄積・整理し、今後予想される苦情や相談に向けて解決に活かすことが期待されます。

   
4.地域との交流・連携

地域との交流として、園の大きな行事である夏祭りやクリスマスコンサートに地域住民を招待しています。その際に地域の園に対する要望なども聞いています。地域の町内会に加入しており、地域の祭やイベントは園にも紹介しています。

 

現在、園内の保護者対象に週1回、定期的な相談事業が行われていますが、地域に対応する形にはなっていません。将来的には地域に広げることを考えています

 

近隣の要望や意向には常に積極的に耳を傾け、「園との境界線に緑の樹木を受けて欲しい」という隣のマンションの要望に答えたり、近隣の迷惑にならないように、砂場の砂は、比較的飛びにくい砂を特別に使用しています。

  
5.運営上の透明性の確保と継続性

子ども達へも働きかけ、紙・ダンボールや缶・ペットボトル等は小学校の資源回収に協力しています。エアコン、電気は必要のない時はこまめに消しています。ゴミの減量化、園庭での植物栽培、リサイクル活動に取り組み環境問題への意識を育んでいます。

 

園長は、将来の展望として、併設の幼稚園と合併し、「認定子ども園」にしていくことを入所説明会や懇談会で伝えています。また、保育活動の中に、幼稚園と一緒の行事を組み込むことを説明しています。

 

 

  保育園不足という地域性を考慮し地域のニーズに役立つ方向で、本部と連携をとりながら新たなサービスとして一時保育、長時間保育などの充実を図ることを検討しています。

 

   

6.職員の資質向上の促進

区社協からのボランテイア研修や近隣の中学の職業体験実習も積極的に受け入れ、中学生から大人まで、様々な年齢のボランティア、体験学習者が来園しています。実習生の希望が季節で集中するためすべての受入は困難ですが、実習生の受け入れにより職員が自己の職務の確認振り返りができ、よい効果が得られると考えています。

        

個々の職員が資質の向上を目指した年目標を設定し、園長・主任と話し合い、目標にそって、保育に当たり中間期及び年度末に自己評価を行い園長・主任共に達成度を評価する目標管理の仕組みを作ることを期待します。

 

保育の現場における判断は、クラスリーダーに任せ、日常の保育はその裁量で行なっています。また、保育全般について主任は、各クラスを把握し、管理しています。各クラスのリーダーの役割は、保育場面でリーダーを交代制にし、クラス担任の誰もがリーダーに代われる仕組みをつくっています。

   

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