《園の概要》 柿の木台保育園は、社会福祉法人「あすみ福祉会」の系列園です。母体のあすみ福祉会は主に埼玉県で事業を行ってきました。当保育園は平成2004年に横浜市より移管され、運営してきました。横浜市の保育園運営としては歴史が浅いことと、市からの移管ということで、開園当初は保護者や地域住民の理解をいただくのに苦労してきたとのことです。現在、5年目を迎え、ようやく保護者から安心してまかせられるという信頼を得ることができました。これを受けまして、今後、職員一同、保育の充実を図っていく熱意に燃えています。 《特に優れている点》 ○乳児からの食事に対する細やかな配慮をしています 食事全般でいえば、食材はできるだけ国産のものを使用しています。使う食器も磁器で、さらに、誕生会用のランチ皿も揃えています。そのような環境の中で、保育士は、子どもの好き嫌いを把握して、調理ばさみで大きさを調節する等盛り付けを工夫したり、部屋で炊飯ジャーからご飯をよそい、おなべからは汁ものをよそい、揃ったグループから食べるようにして「適温給食」を実践しています。年長児はある時期からビユッフェスタイルで、自分で好みの量を調節しながら食べることも実践しています。 乳児の離乳食においては、アレルギーの配慮から、園ではじめて口にする食材は避けています。そのためにも、家庭で食べた食材を記入してもらう「離乳食カード」を作り、日々参考にして離乳食を提供し、保護者からも感謝されています。 ○恵まれた環境をさらに独自の工夫をして過ごしやすくしています 当保育園は、やや高台に立地していて、周囲は住宅街の閑静な場所にあります。低年齢用の保育室は、家庭の雰囲気をより出したいとの職員の工夫で、コーナースペースを複数設けました。具体的には、静かに絵本が読めるコーナー、ブロック遊びや積み木遊びができるコーナー、さらに、ままごと遊びが出来るコーナー等があります。長時間保育園で過ごす子どもたちに少しでもゆったり出来るスペースを生み出したいという願いです。特に、ままごとコーナーには、手作りの流しのキッチンセット、2段ベッド、テーブルがあるダイニングといった本格的なセットで子どもたちに大人気です。幼児の保育室もコーナースペースにあります。また、廊下の広めのスペースにソファを置いたり、マットを敷いたりして、ちょっとしたくつろぎのコーナーを生み出しています。 また、園庭はとても広く、子どもたちが自由に走りまわれます。園庭の三分の一くらいのスペースを独立して確保するため、数十のプランターで仕切りを作っています。この仕切られたスペースは低年齢の子ども専用に使えるようにしています。春には、この仕切りのプランターに一斉に花が咲きます。とても素晴らしいアイディアです。 《さらなる取り組みが期待される点》 ○計画的に散歩の回数を増やしていきましょう 当園は園庭が広いせいか、子どもたちが自由に動きまわることができますので、園外に出かけることが少ないように感じます。いわゆるお散歩は、近隣のいろいろな人たちとの出会いや小動物や植物との触れ合い等、自然や社会と触れ合う貴重な体験をする目的を持っています。しかも、子どもたちが一定時間歩くことができるような体力づくりにも欠かせません。このように、自然体験や社会体験のほかに、体力づくりや交通ルールを学ぶといった様々な学習の場でもあります。 最近は、不審者や交通事故といったことが決して少なくなく、子どもの安全を考えると、どうしても守る姿勢になりがちです。しかし、保護者のアンケートをみますと、散歩を増やしてほしいという声が結構ありました。今後、職員の子どもに対する安全確保や不審者対策、年齢別のお散歩候補地といった諸々のことを職員会議で話し合い、少しでも多くお散歩活動ができるようにとり組むことを望みます |