| 【施設の概要】 「ろりぽっぷ邑横浜」は、東急田園都市線「たまプラーザ」駅から、徒歩約7分の住宅地の中にあり、2005年(平成17年)4月、株式会社栄光により開設された保育園です。園舎は、鉄筋コンクリート造り6階建てマンションの1階にあります。すぐ近くに美しが丘公園があるほか、近隣には多くの公園があり、子どもたちの良い遊び場になっています。 定員は90名(0~5歳児・産休明け保育あり)で、開園時間は、平日7時~20時30分、土曜日7時30分~19時です。 保育目標として、次の5つを掲げています。 ①元気でよく遊ぶ子ども(生きる力) ②よく見、よく聞き、よく考える子ども(言語・思考力) ③よくつくりだし、よくあらわす子ども(創造・表現力) ④思いやりと愛情豊かな子ども(自然との共生・連帯) ⑤正しいことに向って協力する子ども(自立・判断・行動力) ◆◆ 高く評価できる点 ◆◆ ◆1、子どもたちは、元気よく遊びながら、さまざまなことを学んでいます。 子どもたちは、晴れた日にはほとんど、近隣の公園に出かけます。遊びの前に、保育士は「皆でやる?自由遊びにする?」など問いかけながら、子どもたちの思いを尊重しています。鬼ごっこでは、斜面を登り降りしたり、木の間をくぐり抜けたり、思いっきり身体を動かしています。また、落ち葉やどんぐりなどを拾ったり、虫を探したり、拾った落ち葉をクッキーに見立てて料理しているグループもいます。「小さい子どもを連れた方や、お年寄りの方がいるので、ぶつかったり、迷惑をかけないように」という約束事を守りながら子どもたちは自由に遊んでいます。 室内活動のお絵描きや造形などでも、子どもの思いをできるだけ取り入れています。例えば、一人の子どもが絵本の中で、牛乳パックを使った紙すきを見つけたのをきっかけに、皆で紙すきに取り組んで葉書きをつくり、勤労感謝の日に保護者へ贈る感謝の手紙に使っています。 給食の時に“3色食品群”を“赤レンジャー、緑レンジャー、黄レンジャー”と称して、献立中の食材が何レンジャーなのかを当てっこしたり、園庭で栽培・収穫した野菜をクッキングの時間に調理したりするなど、子どもたちは食事およびその過程(調理・配膳・片づけ)などにも関心を持っています。食後の歯磨きでは、一人の子どもが「はみがき先生」として皆の前に出て、誇らしげにお手本を示す場面などが見られ、遊び感覚の中で、子どもたちは良い生活習慣を身につけています。 全クラスで週1回程度、外国人の先生による英語遊びの時間があり、絵・文字・数字などを書いたカードやジグソーパズルなどを用いて遊びながら、子どもたちは英語に親しんでいます。遊びの中で、出身国や他の国の習慣・文化を伝えることもあり、さまざまな人がいることを子どもたちは知っています。 また、4・5歳児が合同で歌遊びをしたり、3・4・5歳児が一緒に遊ぶコーナー遊びの日があったり、異年齢児どうしが関わりを持ち、園生活を楽しんでいます。さらに、日常的にも、4、5歳児は自主的に1、2歳児の世話をしに行くなど、思いやりの心が生まれています。 ◆2、職員は、より良い保育を目指し、子どもたちに接しています。 職員会議・クラス会議などで、保育方針の「保育者は子ども一人ひとりのあるがままを受け入れ、“やさしくあたたかく”の姿勢で接する。安心できる保育士の見守りの中で、子どもが安心感をもって遊んだり生活できるようにする。」を実現するにはどうすれば良いかを常に議論・検討し、より良い保育を目指しています。 日常の保育の振り返りのほかに、例えば、運動会・お楽しみ会・誕生会などの行事は、恒例のイベントとしてのみ捉えるのではなく、保育方針に基づくものであることを必ず確認し、事前に目的・目標を決め、担当者が詳細な計画を立てています。園長・主任は、できるだけ職員の考えを尊重する方針であり、新しい企画も多く取り入れられていて、誕生会などで、職員がさまざまな国の民族衣装を着て子どもたちに披露したり、合同で楽器演奏をしたり、自分の得意技を見せたり、職員がお互いにアイディアを出し合っています。子どもたちに楽しんでもらうと同時に、職員自身も楽しみながら行っていることが、高いモチベーションを維持することにもつながっています。 また、会議などでは、職員は自分の考えや提案を自由に述べることができるので、職員同士でお互いの考えを良く知り合う機会ともなっています。会議の場だけでなく、お互いに気づいたことを率直に言い合える良い雰囲気があり、職員間の連携の良さにつながっています。 ◇◇ 改善や工夫が望まれる点 ◇◇ ◇1、人材育成の工夫 職員の資質向上のため、年2回、園長が非常勤職員も含む全職員と面談し、目標設定とその達成度評価を行っています。今後、人材育成計画を作成し、その中に経験年数や習熟度に応じた期待水準を明文化すると、職員が何を自分の目標設定とすれば良いかが分かりやすくなり、より効果的な取り組みとなることが期待されます。 また、園内研修や自主研修(スキップの会・有志が参加)が行われ、市・区などで実施する外部研修にも多くの職員が参加しています。しかし、非常勤職員の参加はほとんど無いので、園内・園外の研修に非常勤職員も参加できるように配慮することが望まれます。 ◇2、地域との連携 地域への子育て支援として一時保育は行っていますが、園庭や部屋の広さに余裕がないなどの理由で、園庭開放や育児相談は行っていません。園としても子育て支援ニーズがあることは把握し、必要性を認識しているので、近隣の公園を利用しての親子で遊ぶ会など、できるところから始めることが期待されます。 また、子どもたちは、近隣の小学校へ訪問したり、町内会の夏祭りの飾り付けに参加したり、近所の商店で買物をするなど、さまざまな形で地域との交流をしていますが、園として、地元の町内会・自治会・老人会などとの連携を、さらに図って行くことが望まれます。 |