青葉区 ろりぽっぷ邑横浜 PDF 印刷 Eメール

総 括

評価機関名 特定非営利活動法人 市民セクターよこはま
評価実施年月 20097月 ~20101
公表年月 20102
対象サービス 保育所
対象事業所名 株式会社 栄光 ろりぽっぷ邑横浜 
所在地 〒225-0002 横浜市青葉区美しが丘2-12-1

総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項)

 

【施設の概要】

  

「ろりぽっぷ邑横浜」は、東急田園都市線「たまプラーザ」駅から、徒歩約7分の住宅地の中にあり、2005年(平成17年)4月、株式会社栄光により開設された保育園です。園舎は、鉄筋コンクリート造り6階建てマンションの1階にあります。すぐ近くに美しが丘公園があるほか、近隣には多くの公園があり、子どもたちの良い遊び場になっています。

  

定員は90名(05歳児・産休明け保育あり)で、開園時間は、平日7時~2030分、土曜日730分~19時です。

  

保育目標として、次の5つを掲げています。

 

①元気でよく遊ぶ子ども(生きる力)

   

②よく見、よく聞き、よく考える子ども(言語・思考力)

     

③よくつくりだし、よくあらわす子ども(創造・表現力)

 

④思いやりと愛情豊かな子ども(自然との共生・連帯)

 

⑤正しいことに向って協力する子ども(自立・判断・行動力)

 

   

◆◆ 高く評価できる点 ◆◆

  

1、子どもたちは、元気よく遊びながら、さまざまなことを学んでいます。

  

子どもたちは、晴れた日にはほとんど、近隣の公園に出かけます。遊びの前に、保育士は「皆でやる?自由遊びにする?」など問いかけながら、子どもたちの思いを尊重しています。鬼ごっこでは、斜面を登り降りしたり、木の間をくぐり抜けたり、思いっきり身体を動かしています。また、落ち葉やどんぐりなどを拾ったり、虫を探したり、拾った落ち葉をクッキーに見立てて料理しているグループもいます。「小さい子どもを連れた方や、お年寄りの方がいるので、ぶつかったり、迷惑をかけないように」という約束事を守りながら子どもたちは自由に遊んでいます。

  

室内活動のお絵描きや造形などでも、子どもの思いをできるだけ取り入れています。例えば、一人の子どもが絵本の中で、牛乳パックを使った紙すきを見つけたのをきっかけに、皆で紙すきに取り組んで葉書きをつくり、勤労感謝の日に保護者へ贈る感謝の手紙に使っています。

  

給食の時に“3色食品群”を“赤レンジャー、緑レンジャー、黄レンジャー”と称して、献立中の食材が何レンジャーなのかを当てっこしたり、園庭で栽培・収穫した野菜をクッキングの時間に調理したりするなど、子どもたちは食事およびその過程(調理・配膳・片づけ)などにも関心を持っています。食後の歯磨きでは、一人の子どもが「はみがき先生」として皆の前に出て、誇らしげにお手本を示す場面などが見られ、遊び感覚の中で、子どもたちは良い生活習慣を身につけています。

  

全クラスで週1回程度、外国人の先生による英語遊びの時間があり、絵・文字・数字などを書いたカードやジグソーパズルなどを用いて遊びながら、子どもたちは英語に親しんでいます。遊びの中で、出身国や他の国の習慣・文化を伝えることもあり、さまざまな人がいることを子どもたちは知っています。

  

また、45歳児が合同で歌遊びをしたり、345歳児が一緒に遊ぶコーナー遊びの日があったり、異年齢児どうしが関わりを持ち、園生活を楽しんでいます。さらに、日常的にも、45歳児は自主的に12歳児の世話をしに行くなど、思いやりの心が生まれています。

   

◆2、職員は、より良い保育を目指し、子どもたちに接しています。

  

職員会議・クラス会議などで、保育方針の「保育者は子ども一人ひとりのあるがままを受け入れ、“やさしくあたたかく”の姿勢で接する。安心できる保育士の見守りの中で、子どもが安心感をもって遊んだり生活できるようにする。」を実現するにはどうすれば良いかを常に議論・検討し、より良い保育を目指しています。

  

日常の保育の振り返りのほかに、例えば、運動会・お楽しみ会・誕生会などの行事は、恒例のイベントとしてのみ捉えるのではなく、保育方針に基づくものであることを必ず確認し、事前に目的・目標を決め、担当者が詳細な計画を立てています。園長・主任は、できるだけ職員の考えを尊重する方針であり、新しい企画も多く取り入れられていて、誕生会などで、職員がさまざまな国の民族衣装を着て子どもたちに披露したり、合同で楽器演奏をしたり、自分の得意技を見せたり、職員がお互いにアイディアを出し合っています。子どもたちに楽しんでもらうと同時に、職員自身も楽しみながら行っていることが、高いモチベーションを維持することにもつながっています。

  

また、会議などでは、職員は自分の考えや提案を自由に述べることができるので、職員同士でお互いの考えを良く知り合う機会ともなっています。会議の場だけでなく、お互いに気づいたことを率直に言い合える良い雰囲気があり、職員間の連携の良さにつながっています。

 

  

 

 

◇◇ 改善や工夫が望まれる点 ◇◇

  

◇1、人材育成の工夫

  

職員の資質向上のため、年2回、園長が非常勤職員も含む全職員と面談し、目標設定とその達成度評価を行っています。今後、人材育成計画を作成し、その中に経験年数や習熟度に応じた期待水準を明文化すると、職員が何を自分の目標設定とすれば良いかが分かりやすくなり、より効果的な取り組みとなることが期待されます。

  

また、園内研修や自主研修(スキップの会・有志が参加)が行われ、市・区などで実施する外部研修にも多くの職員が参加しています。しかし、非常勤職員の参加はほとんど無いので、園内・園外の研修に非常勤職員も参加できるように配慮することが望まれます。

  

◇2、地域との連携

  

地域への子育て支援として一時保育は行っていますが、園庭や部屋の広さに余裕がないなどの理由で、園庭開放や育児相談は行っていません。園としても子育て支援ニーズがあることは把握し、必要性を認識しているので、近隣の公園を利用しての親子で遊ぶ会など、できるところから始めることが期待されます。

  

また、子どもたちは、近隣の小学校へ訪問したり、町内会の夏祭りの飾り付けに参加したり、近所の商店で買物をするなど、さまざまな形で地域との交流をしていますが、園として、地元の町内会・自治会・老人会などとの連携を、さらに図って行くことが望まれます。

   

評価領域ごとの特記事項

1.人権の尊重

保育理念として、「子どもの人権や主体性を尊重する」「子どもの最善の利益のために児童の福祉を積極的に増進する」などを掲げ、利用者本人を尊重したものとなっています。

  

●子どもに対して威圧的な言葉遣い、無視が行われないよう、常に、職員間で注意しあっています。

 
2.意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

●一斉活動は、保育士主導の遊びではなく、子どもたちの思いを大切にし、子どもの発想を集団活動に取り入れています。

  

●公園での遊びでは、斜面の登り降りなど、自然の傾斜等を生かした活動を取り入れ、子どもの発達段階に応じて、運動能力を高められるような遊びの環境を意識しています。

  

●バイキングを取り入れたり、「3色食品群」を「赤レンジャー・青レンジャー・黄レンジャー」として子どもたちにも分かるように工夫したり、子どもたちが食事およびその過程(調理・配膳・片付けなど)に関心を持つように工夫しています。

 
3.サービスマネジメントシステムの確立

●保育課程の作成にあたっては、マンションが密集する新興住宅地で、保護者は比較的若い世帯が多く、教育的関心が高いことや、近隣に多くの公園があることなどを考慮しています。

  

●保育課程に基づき、年齢ごとに、年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。

  

●特に配慮を要する子どもや、障がいのある子どもを積極的に受け入れています。また、保護者の同意を得て、地域療育センターあおば・区福祉保健センターなどから情報や助言を得ています。

  

●苦情解決体制について、その内容をフローチャート形式で簡潔に表したものを入園のしおりに記載し、園内にも掲示しています。

  

●健康管理・感染症等への対応・衛生管理・安全管理・不審者対応などのマニュアルを作成しています。

  

●園だよりやクラスだよりを定期的に発行しています。また、「パパママ先生」と称して、保護者が保育参加する機会を設けています。

 
4.地域との交流・連携

子育て支援として、一時保育を行っています。

  

園庭や部屋に余裕がないなどの理由で、園庭開放や育児相談は行っていません。園としても子育て支援ニーズがあることは把握し、必要性を認識しているので、近隣の公園を利用しての親子で遊ぶ会など、できるところから始めることが期待されます。

  

●子どもたちは、さまざまな形で地域との交流をしていますが、園として、地元の町内会・自治会・老人会などとの連携を、さらに図って行くことが望まれます。

 
5.運営上の透明性の確保と継続性

●「全国保育士会倫理要綱」を全職員に配布し、周知しています。

  

●職員会議などのさまざまな機会に、保育方針である「保育者は子ども一人ひとりのあるがままを受け入れ、“やさしくあたたかく”の姿勢で接する」「子どもと保護者そして保育者も共に育ちあう“共育”を目指していく」などを掲げ、その中身について議論を重ね、職員の理解を深めるようにしています。

  

2006年(平成18年)に、5年間の中期計画を定めています。

 
6.職員の資質向上の促進●園内研修や、市・区主催の研修に職員が参加し、自主研修(スキップの会)もあり、職員の資質の向上に努めています。今後は、非常勤職員も園内・園外の研修に参加できるように配慮することや、人材育成計画・経験年数や習熟度に応じた期待水準などを明文化して作成することが望まれます。  

 

●運動会、お楽しみ会、誕生会などの行事は、恒例のイベントとしてのみ捉えるのではなく、園の保育方針に基づくものであることを必ず確認し、事前に目的・目標を決め、詳細な計画を立てるとともに、実施後は反省点などを細やかに話し合っています。

 
詳細評価(PDF 458KB)へリンク