《特に良い点と思われる点》 ① 子ども一人ひとりに寄り添った養育の実施 施設のスペースは十分にあり、保育室は明るくゆったりとしています。そして各クラスとも、ベッド、食事および遊びのコーナーに仕切られています。保育は2つのクラスに分かれ、入所から退所するまで同じ環境で、継続して過ごせるよう縦割り保育を行っています。 このような環境の中で、子ども一人ひとりに寄り添った養育を実施して、将来的に社会の 一員として、自立した生活を営むことができる基盤を作ろうとしています。 これを実現するため、ホーム独自の「家庭支援におけるフローチャート」があり、子どもを支援する養育カリキュラムと、親子関係構築のための支援計画を、子どもや家族の個々の 状況や意向を十分汲み取った上で作成して、自立のための支援を行っています。 子どもの一人ひとりの発達状況については、毎月発行の「白百合ベビーホーム便り」の中で、子どもの様子、子育てのヒントや虐待予防策などを知らせています。また子どもと家族との面会を頻繁に行って、家族のきずなを深める機会を作っています。 ② 職員の資質向上のための独自の取組 全職員が「職務能力開発シート」を作成しています。このシートには職務編成、期待水準、職能レベル、自己目標などを年度初めに記入して、年度末に達成度を主任と施設長が2回に わたって職員と面接の上確認します。職員は自己の目標の達成度を振り返り、次年度の目標につなげることで、能力の向上が期待できます。 昨年度は7つのQC活動(Quality Control)サークルを立ち上げて、職員は必ずいずれかのサークルに属しています。サークルではそれぞれ身近な問題を取り上げ、1年間の成果をまとめて、発表会も実施しています。また成果とは別にこの活動によって、職員の問題意識の向上が図れたこと、お互いに意見を述べ合って問題を共有できたこと、さらに成果をまとめる能力が向上したことなど、派生的な効果を生んでいます。今年度も引き続き実施する予定です。 ③ 第一次中期事業計画(平成18年度~20年度)の策定 中期事業計画が策定されています。施設としての基本方針、重点的な取組課題および各部門の目標などを明示し、これによって全職員が施設の方針を周知し、意識の統一を図っています。またこれと平行して、年度ごとの事業計画と事業報告を作成しています。 《今後の取組に期待したい点》 ① 地域社会への更なる貢献の促進 事業計画にも地域の子育て支援の拠点を目指すとありますが、現状では十分とは言えません。実現に向けて、例えば、乳児院の専門的な知識を生かした子育て支援や虐待防止および虐待対応に関する講習会の開催など、具体的な計画の策定を期待します。 |