磯子区 おひさま保育園 PDF 印刷 Eメール

総 括

評価機関名NPO中小企業再生支援
評価実施年月平成209月 ~平成213
公表年月平成214
対象サービス横浜保育室
対象事業所有限会社 おひさま おひさま保育園
所在地235-0016 横浜市磯子区磯子3-4-23-3F

総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項)

≪おひさま保育園概要≫

  

 当園はJR根岸線磯子駅から徒歩で約5分、磯子区役所の隣に位置する商業ビルの3階にあります。大きな窓からは目前に根岸線の電車が走るのが見えます。その先には大きな工場が立ち並ぶ工業地帯が視界に広がっています。家庭的な雰囲気の中で、0歳から3歳までの33名の子どもたちが関わり合いながら穏やかに生活しています。

  

≪良いと思われる点≫

  

・一人ひとりの子どもを大切にする保育

  

 保育方針である「子ども一人ひとりの個性を引き伸ばす保育」を目指しています。保育日誌に一人ひとりの様子を記載して職員が共有しています。クラス会議で個々の子どもの発達状況を話し合い、全園児に月間個別指導計画を作成して、きめ細かな保育を行っています。 

 

 一人ひとりの子どもの排泄リズムを把握するために、オムツを取り換える担当職員を決めて対応し、トイレットトレーニングにつなげています。食物アレルギーのある子どもには、見た目や栄養に差が生じないように栄養士が工夫しています。

 

 子どもの生活の連続性を大切にして、保護者が記入した家庭での様子と連続して園での生活状況を連絡帳に記載し、一日の子どもの生活が把握できるように工夫しています。

  

・食生活への取り組み

  

 子どもの発達や成長には正しい食生活が基本であると考えています。保育計画に「年齢別食育のねらい」を明記し、年齢ごとの年間指導計画、月間指導計画、週案にも食育へのねらいを記載して取り組んでいます。子どもがいろいろな食物に親しみ、自分で食べようとする意欲を大切にしながら、基本的な食生活や食文化を身につけて、友だちと一緒に楽しんで食べることができるように取り組んでいます。

 

 野菜は畑で作る、魚は海で取るなど食材がどのようにテーブルにのるかなどを、ペープサートを使ってわかりやすく伝えて、食材への感謝の気持ちや食事への関心を高めています。鏡開き、七草がゆ、節分などの伝統食の際には、その由来をイラスト入りで掲示して、保護者にも伝えています。

 

 給食は和食中心の献立を工夫しています。理解を深めてもらえるように保育参観の際に試食できる機会を設け、「家とは違って野菜が小さく切ってある」「子どもが家よりよく食べる」などの感想を、直接保護者から聞いています。

  

・健康や体力向上への取り組み

  

 常勤の看護師が一人ひとりの子どもの健康状況を観察して、職員、保護者と連携しながら子どもの健康管理や衛生管理を行っています。子どもの既往歴や体質を把握し、必要な場合には嘱託医と連携を図りながら対応しています。

 

 体力づくりをめざして、天気がよければ毎日散歩に出かけています。個々の子どもの体力に合わせて、バギーに乗ったり歩いて散歩に出かけ、アスレチック遊具のある公園で鉄棒にぶら下がる、斜面を登る、高さのあるところを歩くなど、活発に体を動かして遊んでいます。散歩に行けないときは、ビル内の店舗を見てまわったり階段の上り下りに取り組み、室内ではクッションブロックを使って楽しく遊びながら、子どもたちの体力が向上するように取り組んでいます。

  

≪独自に取り組んでいる点≫

  

 産休明けからの子どもを預かり、平日は7:00~20:00、土曜日は7:00~18:00まで保育を実施しています。

 

 希望者には冷凍母乳の対応をし、ミルクやオムツ、お昼寝用の布団は園で準備しています。衛生面だけでなく子どもが気持ち良く眠れるように、月に2回専門業者による布団乾燥を行っています。

 

 連絡帳の他に保護者一人ひとりに「悩み、相談ノート」があり、深刻な状況になる前に相談できるよう配慮するなど、保護者が安心して就労できるように取り組んでいます。

  

≪更なる取り組みが期待される点≫

  

・地域支援や地域交流の取り組み

  

 施設は地域住民にとって貴重な社会資源です。保育士、看護師、栄養士の専門性を活かして、定期的に地域住民の子育てに関する相談事業などを実施していくことが望まれます。

 

 子どもたちは散歩で商店街を歩きます。お店の方々と挨拶をかわしたり、さまざまなお店や商品を知り社会性を育んでいます。高齢者施設や他園などとの交流、地域行事への参加や園施設の開放などを通して、さらに子どもの視野が広がるような取り組みが望まれます。

  

・衛生管理マニュアルの一元化

  

 感染症一覧表、手洗いや嘔吐物の処理方法が記載された食中毒マニュアルなどを作成して、看護師が中心となって子どもの衛生管理を行っています。今後は清掃手順やチェック表、遊具の消毒などを含めた衛生管理マニュアルを一元化して、サービスの標準化を充実させて対応されるよう期待します。

 

    

・中長期計画の作成

  

 園長は他組織の社会福祉法人の理事を兼任して、公私立の園長会議や幼稚園・保育園・小学校関係者の会合に出席しています。そこから得た保育園運営に関する情報を収集、分析して園の進むべき方向性を検討しています。さらに進むべき方向性を明確にして具体的な中長期計画を策定し、職員とともに実践されることが望まれます。

  

評価領域ごとの特記事項

1.人権の尊重

保育方針は、「家庭的な環境を用意し、一人ひとりの個性を伸ばせる保育」を目指し、小人数定員の特性を活かして、職員は温かい雰囲気作りを大切に、子どもや保護者一人ひとりとていねいに向き合う保育を日々実践しています。

 

職員が乳児保育研修に参加し、子どものペースを尊重した温かい雰囲気作りを心がけています。

 

 子ども同士のトラブルの際は双方の気持ちを汲み取りながら、おもちゃを順番や交代で使うことが理解できるように、繰り返し伝えています。

 

 「個人情報管理マニュアル」「個人情報の保護に関する規定」を作成して職員に周知しています。子どもの写真などの取り扱に関しては、保護者の了解を得た上で開示しています。個人情報に関する記録類は事務所内で施錠管理しています。 

 

 虐待が疑わしい場合や家庭支援が必要な際には、関係機関とは連携体制が整っています。

 

 順番や整列などを性別に行うことはなく、性差による固定観念で保育をしていないか職員会議で確認しています。

  
2.意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

子どもが落ち着いて遊べるように畳やサークルでコーナーを設定しています。

 

天気が良ければ毎日、散歩に出かけます。近隣の公園ではアスレチックで遊ぶ子、追いかけっこをする子、木や花に興味を持つ子など思い思いに自由に遊び、職員は連携をとりながら危険のないように見守っています。

 

 子どもたちが拾ったどんぐりや、関心を持った花などを製作あそびに取り入れて、子どもの自由な発想を保育に取り入れています。

 

子ども同士のトラブルの際は双方の気持ちを汲み取りながら、おもちゃを順番や交代で使うことが理解できるように、繰り返し伝えています。

 

子どもがいろいろな食物に親しみ楽しんで食べることができるように、また正しい食文化を身につけることなどをねらいとした食育に取り組んでいます。鏡開き、七草がゆ、節分などの伝統食の際にはその由来をイラスト入りで掲示して、子どもや保護者に伝えています。月に一度の「おひさま弁当」の日には、散歩先の公園でレジャーシートを広げてお弁当を食べています。

 
3.サービスマネジメントシステムの確立

ならし保育は園のホームページや「入園のしおり」に詳しく記載して、園生活へスムーズに移行できるよう保護者へ周知しています。入園前の面接時にならし保育期間の目安を説明し、保護者と相談しながら実施しています。

 

子ども一人ひとりの個性を引き伸ばす保育を目指して、クラス会議で職員が子どもの発達状況を話し合い、全園児に月間個別指導計画を作成しています。

 

健康管理マニュアルに基づいて、常勤の看護師が主となって子どもの健康管理を行い、保護者と連携を取り合っています。

 

一人ひとりの健康診断の結果や入園前の既往症などの情報は児童票に記録して、個々の子どもの健康管理に役立てています。

 

2回、保護者懇談会を開催して、保護者とさまざまな情報交換をしています。保護者一人ひとりが持つ「悩み、相談ノート」を利用して、保護者を支援しています。

 

苦情受付の担当を決めて利用契約書に記載し、契約時に保護者に説明しています。保護者懇談会や行事を行う際には、アンケートや書面で保護者から要望や意向を聞いています。

 

各クラスの状況に対応した「安全チェック表」で、毎月職員が安全管理に取り組んでいます。災害時や緊急時の緊急一覧表や救急車要請連絡手順を作成して職員に周知しています。さまざまな場面を想定して、毎月避難訓練を実施しています。

  
4.地域との交流・連携地域の子育て支援として一時保育を実施しています。

近隣との友好関係を築くため、ビル内の消防訓練や会合に職員が参加しています。

 

 散歩に出かけた際は、商店街の人たちや犬の散歩をする方などと積極的に挨拶を交わし、商店で買い物をしたり商品を眺めたりして子どもが地域を理解する機会となっています。

 

 お別れ遠足や夕涼み会で、テーマ館本郷台あーすプラザや区役所公会堂、シーパラダイスなど地域の施設を利用しています。

  
5.運営上の透明性の確保と継続性

「おひさま保育園内部規定」に職務と職員の心得を明示して、職員会議で周知しています。就業規則に服務上の禁止事項が明文化され職員は守るべき法や規範を把握しています。

 

 園の運営状況に関する情報は、年3回開催する運営委員会で保護者代表に報告し意見交換しています。

 

 牛乳パックの空き容器は遊具や工作材料として再利用しています。ゴミの分別を徹底し、裏紙を利用するなどゴミの減量化に努めています。

 

 こまめな消灯によって節電を進め、省エネルギーに貢献するなど環境に配慮しています。

6.職員の資質向上の促進

園長が職員の研修ニーズに配慮した研修計画を作成しています。職員が積極的に外部研修に参加し、非常勤職員も参加する職員会議では、さまざまな事例検討を含めた内部研修を行い、職員の資質や保育サービスの向上に取り組んでいます。

 

 職員は自己の技能を振り返り、スキル向上の目標を設定しています。半年ごとに主任が職員と個別に面談して評価を行うとともに、職務満足度や要望などを把握しています。

  磯子区内の保育室4園の持ち回りによる合同勉強会を行い、他園の良いサービス事例を学び合い保育に活かしています。

 

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