・ 施設入所時には利用者本人と担当ケースワーカーや病院職員等の双方から生活歴・既往歴等や本人の意向を把握し、利用者の要望を項目ごとに整理して、長短期目標・支援内容・方法等を各職種からなる支援計画委員会で検討しています。利用者にはその結果を説明して同意を得ています。 ・ 一人の利用者に対して2名の担当職員を置き、利用者のニーズを探りつつ、目指すべき方向を示しています。昼夜逆転生活や食べ過ぎ等の生活習慣を改めるために、食生活の見直しや運動プログラムを用意して支援に当たっています。利用者本人のやる気が大きく効果に影響するため、必ず説明し、意志確認を行った上で支援プログラムを提供しています。 ・ 体調不良時には施設内作業を中断して休養する等、利用者の体調や状況に応じて日々の生活支援は利用者の健康状態や精神状態等に応じて柔軟に変更されています。何事にも意欲が沸かない利用者に対しても、粘り強く語らいかけ、行事への参加方法を変える等の働きかけを行い、作業所通所まで回復した事例もありました。 ・ 個別支援計画の変更内容、ケース記録等、利用者支援に必要な情報は即日パソコンに記録され、全部署で情報共有できるようになっています。各部門間にまたがる調整会議も毎月開催され、確実な情報共有のもとに一貫性のある支援を実施できるよう努めています。 ・ 計画の見直しは入所時の作成計画に更新内容そのつど追記していく方針がとられています。変更点はPC記録で支援計画変更部分のみ引き出すことができ、課題と支援内容を経時変化で追えるようになっています。 ・ 各職種で構成される支援計画委員会のほかに、フロア単位で行われる週1度の会議で、入所者についての支援方法見直しや計画見直し等の意見交換が頻繁に行われています。 ・ 施設生活においての不安や不満、要望等は担当職員へ相談し、不満が残る場合は苦情受付担当者である生活支援員へ伝え、さらには第3者委員への相談へつなげる体制となっています。このシステムについては、入所時に「利用の手引き」にしたがって説明を行い、入所後も事務所に設置された「ご意見箱」の利用を紹介し、苦情・要望の把握に努めています。第三者委員の名前を紹介した苦情の相談案内の用紙も、施設内のいたるところに掲示していました。また、利用者が施設職員を通さずに直接訴えられる窓口として、横浜市福祉調整委員会事務局の電話番号を表記しています。 ・ よくある苦情は利用者同士のマナーによるもので、配慮してほしいことは全体会で周知しています。また、状況に応じて、利用者の担当ケースワーカーが来所して利用者と直接、または職員を交えての面談を行っています。寄せられた苦情は記録保管されています。 ・ 第三者委員への直接の相談の方法は示されておらず、掲示のみで、利用者の周知度も低いようです。今後第三者委員と利用者の顔あわせの機会を持つ等の積極的な周知が望まれます。また、何らかの方法で第三者委員に直接苦情を申し立てることのできる仕組みを確立し、施設内での要望やクレームに関しても定期的に第三者委員に報告するなど、利用者や施設の実態を知らせ、施設への理解を深めてもらうことも大切です。 ・ 転倒・転落、誤嚥等、症例別に事故発生の要因と予防、防止策と発生した場合の対応手順が記載されたマニュアルがあり、見直しもされています。誤薬に関してはマニュアルどおりのチェック体制で事故は少なく、車いす等についても注意している様子が観察されました。発生した事故やヒヤリハット事例は所定の様式で報告されていて、月1回開催されるリスクマネジメント委員会で対応策が検討されています。 ・ 苦情・要望や事故の報告は記録されていましたが、発生の原因の分析や将来の予防についての仕組みができていません。苦情・要望や事故の内容や対応は、蓄積・整理し、データの分析をすることによって、それらの再発防止、予防的なシステムの構築へとつなげることが望まれます。 ・ 看護職員不在時も緊急ONコールで連絡がつき、指示を仰げる体制となっています。感染症に関しては事務職を含めた全職種職員が研修に参加して意識を高めています。利用者の承諾を得てインフルエンザ予防接種も行っています。 ・ 単館での防災訓練と複合福祉施設合同訓練と、想定災害発生時間帯を変えて年に2回行っています。備蓄品も複合館合同で管理保管されていて、非常時に利用者の家族等への緊急連絡表も作成されています。 ・ 開所3年目を迎え、支援にかかわる業務はすべてのマニュアルが見直されています。それぞれの職種や、委員会で改訂されていました。 ・ 食事、入浴等の各種日常動作に関してはそれぞれ支援が必要な人のみ個別の注意点を記したリストやチェック表があり、自立支援を実施しています。 |